怪我人噴火難民だった件について(前編)

4/11〜17の予定でジュネーブ出張に行っていました。その道程で滑って転んで骨折した上にアイスランド火山が噴火した影響で帰国できなくなるというネタを仕入れてきたので報告します。

当初の予定

4/11 出張でジュネーブへ
4/11〜4/16 ひたすら会議
4/17 帰国

4/11〜13 何のトラブルもなく会議をこなす

4/14 アイスランド火山噴火

4/15 ヨーロッパ北部の空港が閉鎖になりつつあるとの報

この時点では「どうせ欠航は今日の便くらいで明日明後日は飛ぶでしょ」くらいに思ってました

4/16 朝 トラムに駆け込み乗車をしようとした結果転倒

トラム(路面電車)はバリアフリーを考慮してか、ホームとレールの間が段差ではなく傾斜になっています。ジュネーブ駅(コルナヴァン駅)はこの傾斜が大理石っぽい素材になっており、小走りで横切ろうとした際に思いっきり横滑りしたわけです。革靴で走るのキケン。ちなみに転んだ直後はまだ元気。そこそこ痛みはあるものの腕は問題なく動いたので、脱臼かな?と思い応急処置だけ自分でして会議場へ移動。

4/16 昼 左腕が痛くて曲がらないことに気づく

午前中会議しながらPC作業。昼飯に行こうと思ったら腕が痛くてキーボード叩く姿勢からほとんど動かせないことに気づく。ヤバイなと思いつつこの時点では明日飛行機が飛ぶ予定だったので「まあ日本帰るまで我慢するか・・・」と考えていました。

4/16 昼 シャルル・ド・ゴール発ANA便(搭乗予定便)の欠航が決まる

明日帰国できないこと決定。あれ?腕ほっといたらヤバくね?このあたりで黙ってても鈍痛がしてくる。

4/16 14:00 会議場内メディカルセンターへ

三角巾をされた後、「病院行け。すぐ行け」と言われる。とりあえず聞いたのは「近くでクレジットカード使える病院ある?」

4/16 14:30 病院にて

クレジットカード使えることを再確認。ともあれレントゲンを取られる。腕を伸ばせとか言われたがこちとら伸びないから来とるんじゃい。どーにかこーにか冷や汗かきながらとったレントゲン写真がこちら(クリックで拡大)。

My Broke Left Arm

お医者さんから言われた言葉は一言「broken」。あー、折れてるのね・・・。わかりにくいかもしれませんが地面に垂直に手をついた結果、肘関節部分が圧迫されて、赤丸部分の骨が折れたようです。帰国後日本の整形外科で診察を受けたところ、「撓骨頭骨折」と診断されました。実際は完全には折れておらず微妙に繋がっているのでこのような場合は不全骨折と呼ばれるそうです。この後、「something strange」などと言われ、超音波検査とかされたのだがあれは旅行者と見ていらん検査をされた気がしている。

My Broken Left Arm 02

結局ギプスシャーレ(半分に割ったギプスを包帯で腕に固定したようなもの)を装着してもらい、処置完了。かなりちゃんとした処置だったらしく、日本に帰ってから行った整形外科医にも驚かれました。スイスの医療レベル高い。帰り際にお医者さんからは固い握手とともに「ASAPで日本帰って病院行けよ!」と言われましたが、「いつ帰れるかわかんねえよ!!」と壮絶に突っ込みたかったです。

ちなみに Passenger(旅行者)が  Insurance(海外旅行障害保険)をもらうためには Receipt(領収書)の他に Medical Certificate(診断書)が必要です。僕のような英語が苦手な方はとにかくこの4つの単語を連呼しましょう。

で結局帰れなくなったわけですが

帰ってくるまでに何があったかは後編にて

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